2012年6月30日土曜日

緊張の一日 姫からのメッセージ

6月10日(日)に、いこっとの入居者である姫がピアノの発表会に参加しました。

いこっと1周年記念パーティーで、当時の入居者がピアノを弾いていることに
刺激を受けて、ピアノを習い始めてちょうど1年くらい。

100名近くの観客の前で自信をもって演奏をしている彼女の姿が
本当に頼もしかったです。

緊張の発表会が終わった姫が作文を書いてくれました。

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6月10日
生まれて初めての発表会でした。

発表会当日までは、寝たのか寝ていないのかもわからない日々が続きました。
食事も美味しいのですが、食べた気がしませんでした。
私は、やる気が出ると没頭してしまい、夜中2時頃までピアノの練習をしていました。
朝の通勤時間はCDプレーヤーでコブクロの歌を聞いて練習。
ピアノのことばかり考える日々でした。

当日は多くの方々が会場に来てくれました。
大好きな私の宝物「いこっとのみんな」、会社の沖縄のおばさん、中学校時代の先生が見に来てくれました。

本番、ステージに立った瞬間は頭の中が真っ白になり、
演奏は途中で止まってしまいまうこともありましたが、最後まで弾ききることができたので大満足です。
後悔はしていません。
会場にいた人達があたたかく見守ってくれたからです。


大好きないこっとの皆が私のことを最後まで見守ってくれて、
一緒にいこっとに帰りました。

玄関に入り、ふと思ったこと
「私には帰る場所がある
いこっとの皆と一緒にいられることが何より幸せだと」


年齢も性別もバラバラな人が一緒に住む共同生活は、難しく感じることもあります。
辛いこともたくさんあるけれど、支え合うことができる仲間との暮らしは最高です。

その日のいこ間での打ち上げは涙が出るほど嬉しかったです。

緊張の一日が終わりました。発表会が終わった次の日
安心して食べることができた次の日の会社のお昼ご飯がとっても美味しかったです!

いこっとと出会い、仲間と出会い、ピアノと出会い、先生と出会い、
多くの人に支えられていまがあります。


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最初は他人と話をすることが苦手だった彼女も、共同生活を通じて人間関係をつくっていくことの楽しさ、豊かさを感じるようになりました。

発表会当日は、人とのつながりの中から、自分のやりたいことを見つけ、趣味を通じて成長していく姿を見せてくれました。

おつかれさまでした。








2012年3月22日木曜日

メッセージ ぱれっと通信より

ぱれっとつうしん3月号の、声をきかせてに記載されている姫の文章をご紹介。
ぱれっとの家「いこっと」



共同生活を始め一年半。様々な事を教えてもらいました。
色々な行事にも参加できました。

いこっと1周年パーティー、フォーラム、
ハロウィン、クリスマスパーティー。
初めての事ばかりで多くの方々と出会い、パーティーで
おもてなしをする事も勉強になりました。




共同生活をして辛い事があります。別れです。
出会いが少なかった私は一緒に暮らしたからこそ思い出もあり別れが辛かったです。

人との出会いで自分の趣味も見つかりました。ピアノです。
両手で弾く素晴らしさを感動し、私も弾きたいと習い事をし
素敵な先生にも出会えることが出来ました。
エレクトーンは中古で買いました。
最後に私は、私を大きく成長させてくれた事。
仲間の大切さ。思いやり。を教えてくれた事、当たり前のようで
出来なかったことが出来るようになった事。
嬉しく思います。大事な親友も出来ました。


本当に本当に箱に入っていた私を蕾から羽ばたかせてくれて
ありがとうございました。
感謝します。


2012年2月25日土曜日

懇談会

入居者、入居者の親御さんやご兄弟、ぱれっとスタッフが集まり懇談会を行いました。


写真をとるのを忘れてしまいましたが・・・・


いこっとが2010年4月に立ち上がり、立ち上げ当初から住んでいた入居者は今年の4月でいこっと生活2年が経過します。
このタイミングで、親御さんも含めてざっくばらんに話し合う場をつくり、2年間を振り返り、これからの生活につなげていくことが目的です。


懇談会の中で印象的だった言葉を少しご紹介
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「自分の居場所を見つけることができたのだと思う。居場所を見つけ、そこでどのように暮らしていくのかを自分なりに見つけてきたのではないかと考えている」


「人の感謝がわかるようになって「ありがとう」という言葉が増えた。今までは、同じことを繰り替えし言っていたが、「おいしい」や「ありがとう」という言葉が増えてきてうれしく感じている」


「入居後にピアノを習い始め、今度発表会があるため体調管理も気をつけている。」


「一人でも身近に相談できる人がいてくれたらと思う。」



「生活ではなく、人生を歩んでいってほしい。」
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それぞれがそれぞれの思いをもって暮らしているいこっと

入居者同士だけではなく、親御さんやスタッフの皆様の意見を聞かせて頂くことで
今度どのような人間関係を形成し、どのような家をつくっていくことが大切なのかを改めて考えることができました。

これからも多様な視点を取り入れながら
豊かな生活をつくっていければと思います。

2012年2月12日日曜日

2月 体験宿泊

いこっとは1室空きがあるため、体験宿泊を行う期間となっています。

今回はぱれっと事務局のスタッフの方がいこっとに2泊3日の体験宿泊に来てくださいました。女性陣が4人となり、さらに強力に・・・


女子3人

金曜日の夜は歓迎会+久しぶりのプチホームパーティー

ピザパーティー

そして次の日はアサカツ

いつもと違うメンバーも混じりアサカツ


いこっとに住んでいれば関係性は入居者同士だけでは終わらず、外に外に広がる
日常の中に多様な人との交流がある暮らしがどれだけ豊かなことなのかということを実感。

他のシェアハウスには、外部の人が泊まれるようなゲストハウスがあったりするらしいですね。
(いこっとでも体験宿泊ができるように、3階の屋上にテントを用意しようかな・・・)

「あなたとわたし わたしとあなた」出版記念パーティー


2月に小学館から出版された絵本「あなたとわたし わたしとあなた 知的障害者からのメッセージ」の出版記念パーティーが恵比寿のギャラリーで行われました。

あなたとわたし わたしとあなた

ギャラリー一面に貼られた写真には入居者の笑顔も

2000枚もの写真の数々


本に載せてもらったいこっとのページをご紹介


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いろいろな人と住む。

「いこっと」は知的障害者と健常者、合わせて8人が住むシェアハウス。時間が合えばいっしょにご飯を作って食べる。
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8月に行ったアサカツの写真です。


ぱれっとが30年間積み重ねてきた現場からのメッセージの数々



・障害者を「社会から護る福祉」から「社会に押し出す福祉」への発想の転換

・障害者は特別ではなく、当たり前にそこにいる存在としてとらえる

・障害の有無にかかわらず気軽に声がかけ合える関係をつくることの大切さ


本を手にとれば忘れかけているけど大切なことを思い出させてくれるはずです。


いこっとは
「あなたとわたしわたしとあなた」
の出会いと関係性を発見し見つめ直す場所

このブログからも、日常にある
出会いと関係性の変化を発信していきたいと思っています。

最後に理事長と姫

2011年12月31日土曜日

いこっとの1年を振り返る

2011年のいこっとを写真で振り返ってみようと思います。

1.いこっと×音楽
一人の入居者は1周年記念パーティーで元リーダーに触発され、ピアノを習いはじめることに。中古のピアノを購入し、共有リビングのいこ間にはピアノが設置されました。土日
ホームパーティーでは日頃の練習の成果と皆への感謝の気持ちを込めて発表会を行いました。

ピアノだけではなく、ハープを始めた人も。朝食後にハープの生演奏をという光景も。
ハープを始めるきっかけをつくったのは一人の入居者がハープ教室に通っていたから


入居者同士につながりからピアノやハープを習いはじめ
ピアノやハープを通じて新たな人とつながっていく


リビングに音楽が流れれば自然と人が集まり
雰囲気も和やかになりますね。
実は男性陣もピアノを弾けるという噂もあるので、それは来年に。

2.いこっと×アサカツ
 共同生活といっても、朝に仕事へ向かう時間も、夜帰ってくる時間も人それぞれ
平日はなかなか顔が合わせられない・・・
ということで、朝の時間(6時半くらいから)に皆で集まって朝食を一緒に食べようという企画をしました。
3.いこっと×ホームパーティ

1周年記念パーティー
ピザパーティー
屋上でバーベキュー


ハロウィンパーティー
共有リビングは入居者だけではなく、地域の人やぱれっと関係の人など、様々な人が交流できる場所にしたい。そうなるとホームパーティー!1周年記念パーティー、ハロウィンパーティー、クリスマスパーティーそれ以外にも、ピザパーティーで屋上でバーベキュー、流し素麺などいろいろと・・・
ホームパーティーを通じて様々な人とつながることができたかと思います。
親御さんにも参加して頂いたクリスマスパーティー

4.いこっと×料理教室

毎月1回のペースで料理教室を行っています。
料理教室の風景
マレーシアからの研修生、ポーリンさんと手まり寿司づくり

クリスマス前の料理教室
ハロウィン前の料理教室
調理風景
5.いこっと×フォーラム
今後いこっとのような住まい方の事例をつくっていくためにぱれっとではフォーラムを実施。入居者が発表者となり、自分たちの暮らし方を紹介しました。

韓国で行われたアジア会議での発表
7月30日 暮らしのフォーラム(写真がなかったので
おつかれさまクッキー)

番外編
IPADを活用して、イササカ先生とツーショット

いこっと名物の目玉焼き
他にも色々ありすぎてまとめきれませんが、この1年ぱれっと関係者をはじめ、出会った様々な人に支えられて楽しく生活をすることができました。

2012年様々な人とゆるやかにつながり、人との関係性を大切にしながら
それぞれが自分らしく暮らすことのできるいこっとをつくっていければと思います。

1年間ありがとうございました。
来年もよろしくお願いします。

2011年12月30日金曜日

クリスマスパーティー

12月23日いこっとの一日
午前中:入居者ミーティング
午後:年末大掃除
夜:クリスマスパーティー
いこっと尽くしの一日です

入居者ミーティングでは今年1年の振り返り
今年1年で共同生活をすることが入居者一人一人にとってどのような意味をもっていたのかをそれぞれが語る
今年から住み始めた入居者にとっては、それぞれがどのような思いをもってこの家に住んでいるのかを知る良い機会であったのではと思います

共同生活をしていれば、一人で暮らしているわけではないので様々な問題もおきます
なぜ共同生活を選んだのか。いこっとに住んでいるのか。
この根本的な部分をお互いが理解していることは大切かもしれません。。

入居者ミーティングが終わり、大掃除
入居者の親御さんの方々やぱれっとのスタッフの皆様にもお手伝いしてもらいました。

換気扇、冷蔵庫、お風呂場、洗面所、洗濯機・・・
普段からやる必要があるけどできていないところを皆で手分けをして掃除をする

普段からもう少し掃除がんばろう・・・と入居者一同反省

4時間近くの大掃除が終わり、クリスマスパーティー開始

手作りケーキ
差し入れのオードブル


差し入れのスポンジケーキと
サンドイッチinサンドイッチ



とにかくお母さん方の準備の手際のよさにはびっくり・・・
あっという間にパーティーの準備がととのいました。


パーティーの様子 親御さんも参加
いこ間には、入居者だけではなく、入居者の家族、友人、ぱれっとスタッフ様々な人が集い、

パーティでは恒例となりつつある姫のピアノ演奏


5月の1周年記念パーティーで前リーダーがピアノを弾いたことがきっかけでピアノを習い始めた姫。
いつの間にか両手で演奏をするようになっています。
今回はじゅんちゃんとコラボレーション。。1ヶ月前から二人で練習していました。


今年も残すことあとわずか・・・

来年も様々な人とつながれる1年にしていきたいです。